NTTが独自開発したLLMの「tsuzumi」が発表され、利用が開始されたとのニュースを目にした。
日本でも負けてはいられないと生成AIの研究・加発を行っていることはchatGPTなどがサービスを開始する以前よりニュースを時折目にしていました。
日本語独自の文法解析はかなり前から形態素解析という形で広く利用が期待され、その精度がある一定レベルを超えるところまでは大学の研究や民間の開発で行われており、一部商用化もされていました。
生成AIのLLM構築にあたっては、いかに日本語独自の解析技術が重要であるかは携わる技術者にとって一つの課題であったことと思います。
chatGPTが発表され、実際に触れることができたとき、日本語の解析技術のすばらしさには驚かれ、すっかりプロンプトのとりことなってしまいました。
ここにきて、やっとという感じで国産の生成AIが発表され、どれだけ素晴らしい解析技術が用いられたのか期待にワクワクし、その一端にふれてみようとあちこち探しましたが、コンシューマベースのサービスは無いようです。
NTT版LLM tsuzumi 3月25日「商用開始」
大きく写真がのった記事が掲載されています。
商用開始?
何だか、ものすごくセコさを感じたのは私だけでしょうか。
記事にはchatGPT32.5との比較なども載っていますが、それに触れることができないというのはどういうことでしょう?
オープンソースの文化がなかなか定着しないお国柄、いかにも鎖国文化と言わざるを得ません。
まず、広く使ってもらい、洗礼を受けて成長していく、という気概はないのでしょうか。
残念でしかたありません。