以前にはまったく考えられなかったことですが、フリーランスとい職業が定着しています。
これはコロナ渦で在宅勤務という新しい働き方の形態が会社人にとっても普通のワークスタイルとなったことも追い風となっていることもあると思います。
フリーランスというと何かかっこいい職業のように思えます。
日本人は横文字職業に弱いw
その働き方はひと昔前のフリーターと何ら変わらないのですが、フリーターというと定職につくことをきらい、自由な時間に働く遊び人もしくはなまけもののようなイメージを持つ方も少なくないと思います。
良い会社に就職すれば一生安泰に暮らせると信じて疑わない、終身雇用制が体にしみ込んだ世代です。
特に初老を迎える世代には学校を卒業し、定職に付かないことなどありえないことで、手に職をつけるか、いかに優良な企業に就職するかが重大な問題です。
さらにその上の世代は高度成長期に国の経済を支える重要な人材として、中学を卒業したばかりで集団就職で地方から中央に集められ、訳も分からず安い賃金でむしゃらに働いて、それが家を助けることだと信じて疑わない世代です。
いずれも何かに所属することで生活の安定があると信じ、暮らしてきた人々です。
そんな人たちが、自分の子供たちが進路相談で進学か就職かと将来の自分を決めろと言われたとき、職業欄に「フリーター」と堂々と描ける人間に育ったことを嘆きます。
「フリーターなんて職業は無い!」
一喝され、仕方なくなりたくもない「会社員」とかごまかそうとすると「具体的な職種は何だ」とつっこまれる。
それはひと昔前の話。
コロナ渦を経験した私たちはリモートワークという新しい働き方を手にいれました。
会社に行かなくても仕事ができる。
働く社員ばかりでなく、経営層もそれに気づいてしまいました。
それは、完全に会社帰属意識を崩壊させるものとなりました。
そして、実力がある人々は自分を高く評価してくれる組織に動きます。
会社は厚生施設や福祉施設など、さらにはメンタルケアまで会社の責任として求めらる世の中で社員を抱えることの意義を失いました。
「必要な時に必要な人材をそろえれば良い」
そこに会社と高単価で自由に働ける場を求めた人々との間にウインウインの関係が生まれてしまいました。
「フリーランス」の時代です。
行動規範となる考えはあまり違わないにも関わらず「フリーター」と「フリーランス」には大きな違いがあるようです。
そして、能力のある若者は「フリーランス」にあこがれるようになります。
さて、そんな新しい時代の働きかた「フリーランス」も良いことばかりではありません、様々な問題も起きるようになります。