DXがうまくいかないわけは?

日本企業がこれまで成長してきた過程を考えてみようと思います。

戦後の高度成長期、日本の経済をささえていたのは大企業にほかなりません、

が、大企業を支えてきたのは、名もない中小企業、特に家族で経営するような町工場ではないでしょうか。

大企業が売り出す製品の部品を作り続け、ひたすら1つの部品の品質を追求し、歩留まりをなくす努力をし、ねじ1個でもほかのだれより安い単価で良いものを作るのひ必死で、より多くの企業の下請けとなることを目的として利益を上げる。 そんな中から、経営力の優れた企業が成長し、下請けに仕事を出すようになる。

また、下請けとして受けた仕事をさらに下請けに出す。

日本企業の成長は個人のアイディアや努力で支えられてきたといっても過言ではないと思います。

基本的にそんな体質の企業がいきなり「デジタル化で競争力を強化する」と言われても、自分が考え出した方法が最善だと考える経営者はどのようにとらえるでしょうか。

考え抜かれた事業形態をどうすればデジタル化できるか、はたして、本当にデジタル化が企業の競争力をつけるような変革をもたらすのか?

そんな疑問にかられるのも当然です。

「私のこのアイディアをシステム化してくれ」言われたSEは戸惑います。ほとんどが海外の学者が考えたスタンダードなことをひたすら学んできた彼らにとってそれは「誤った思想」と思っても仕方がないかもしれません。

言われたことを理解できないままシステム化しようと必死になります。

誤りを正さなければとちょっと優秀なSEは考え、持論を展開するかもしれません。

全社のSEにしても、後者のSEにしても、結局出来上がったものが会社の経営者にとって喜ばしいものでないことは確かで、いつまでたってもシステム変更が終わりません。

こんな体質の日本の企業にDXが受け入れられるわけがありません..

 

それではDXを成功せさ、企業の成長に結びつけるにはどうしたらよいのでしょうか。

経営層はどのように指示をだせばよいのでしょうか?