私の習慣

 

コンピュータのシステムエンジニアを36年勤め、昨年定年を迎え、退職後も同じ会社で「まだいてくれ」と言われ(?)現職もSE兼プログラマーをしています。
だいぶ前からキーボード(コンピュータに文字を入力するデバイスで、楽器ではありません)の違いにはまってしまい、多数のキーボードを持っています。
 
はじめはコンピュータに付属されている安価なメンブレン方式と呼ばれ比較的安価なキーボードをなんの疑問も持たすに使っていました。ある日、キーボードとコンピュータをつなぐケーブルが邪魔だなと思い、ケーブルの無い、いわゆる無線のキーボードを探し、使い始めたのが「沼にはまる」きっかけでした。
同じメンブレン方式でも押した感覚が全く違い、なんだかコーディングが進む(仕事が早くなった)ような気がして、数千円のキーボードを何台か購入し、交換しては使っていました。
その中に、いつもとキータッチが明らかに違うキーボードがあり、よくよく仕様を見てみると、パンタグラフ方式と書かれているものがあり、当時はメンブレンパンタグラフの違いもよくかかってはおらず、本題は文字を打つことだったので詳しくも調べませんでした。
それでも、これはキーストロークが圧倒的に短く、ぺちぺちといった感じの打鍵感で、「これはなかなかいいぞ」なんて思ったため、無線のパンタグラフ方式のキーボードを何台か買っていました。
 
その時の気分でキーボードを使い分けていたのですが、当時はキーボード側(発信側)とコンピュータ側(受信側)で2.4GHz帯で異なるチャンネルでペアリング(接続)ができる状態で販売されていたため、キーボードを変えるということは受信機も変えなければならず、大変面倒でした。
 
技術は進歩し、同じ2.5GHz帯を使うBluetoothという規格が安定して使えるようになってくると、受信機はコンピュータにはBluetoothアダプタが1つあれば何台かのキーボードを接続することができるようになり、大変便利になりました。
そのころはBluetooth2.0規格だったと思います。
まだ不安定でキーボードを変えても直ぐに認識せず、何回かキーをたたく必要があったり、ペアリングしなおしたりと、まだまだ満足いくものではありませんでした。
 
それでも、その日の気分でキーボードを変えたい。気分転換にキーボードを変えるという習慣が身についてしまい、いつも手元に複数台のキーボードがありました。
 
...つづく