新年を迎える12月31日
毎年大晦日は何か毎日とは違う思いで過ごす。
自然と時間が過ぎて、日付が変わることに毎日と違いはないのだが、何か違う。
回りの人たちも何かソワソワした感じに見える。テレビでは年末年始の特別番組が放送され、より一層特別感をあおる。
しかしならが、明るい話題は少ない。
コロナ第8波は収まるところか、増加傾向に代わりは無い。それどころか、12月27日には死亡者数が初めて400人を超える事態となっている。それにも関わらす、行動制限は緩和され5類への見直しさえ行われている。
保健所の業務逼迫は、公費による医療費負担が限界に来ているだけで何ら改善方向に向かっているのではなく、効果的な治療法が見つかっているわけではない。
失業者数は11月時点で前年より28万人増加している。
世界に目を向ければロシアのウクライナ侵攻も停戦に向かっての大きな動きはなく、北朝鮮の日本に向けての短距離・長距離ミサイルの発射実験は日に日に増加している。
そんな情勢にも関わらず、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ではないが、目を背けるように皆明るい。新しい年には全て変わるかのように浮かれ、騒ぐ。
ただ日付が変わるだけで何も変わらないのに。
さて、そんな暗い気持ちで迎えた2023年は私にとってどんな年になるだろう。経済の低迷による生活必需品の相次ぐ値上げに家計を考えるのが第一で、コロナや失業者、ましてや世界情勢など真剣に目を向けている場合ではない。私一人が何を叫んでも何も変わらない。給料が増えるわけでもなく、年老いていくばかりである。
今年こそは。
毎年同じことを思う。